生物圏科学 : 広島大学大学院生物圏科学研究科紀要 55巻
2016-12-25 発行

日本産コイ科魚類に寄生する単生類フタゴムシEudiplozoon nipponicumと近縁未同定種に関する解説[付録:亀谷 了博士の研究業績目録]

A note on Eudiplozoon nipponicum and Diplozoon sp. (Monogenea: Diplozoidae) parasitic on cyprinids in Japan, with a list of the works of Dr. Satoru Kamegai on diplozoids
長澤 和也 大学院生物圏科学研究科
本文ファイル
抄録
1891–2016年に日本で出版された報文に基づき,日本のコイ科魚類に寄生する単生類のフタゴムシEudiplozoon nipponicum (Goto, 1891) と「Diplozoon sp.」と報告されてきた未同定種に関する知見を纏めた。フタゴムシに関しては,本種の命名者である五島淸太郎による記載,成虫の形態,宿主,国内分布,生活史,成熟・産卵の季節変化,宿主サイズと寄生状況との関係,病害性と対策,水産業との関係などを記述した。また,「Diplozoon sp.」と報告されてきた未同定種の多くはウグイフタゴムシParadilpozoon skrjabini Akhmerov, 1974 に同定できる可能性を示唆した。亀谷 了博士によるフタゴムシ類の研究業績を付録として示した。
キーワード
ウグイフタゴムシ
亀谷 了
魚類寄生虫
コイ科魚類
単生類
フタゴムシ
Diplozoon sp.
Eudiplozoon nipponicum
Paradilpozoon skrjabini
cyprinids
fish parasite
Monogenea
Satoru Kamegai