生物圏科学 : 広島大学大学院生物圏科学研究科紀要 55巻
2016-12-25 発行

種子島沖合における親潮潜流の到達の可能性 : 北太平洋亜寒帯指標種 Neocalanus cristatus(カイアシ類)の出現

Possible westward extension of submerged Oyashio waters to off Tanagashima Island, Kyushu, western Japan: based on the occurrence of the subarctic copepod Neocalanus cristatus
大塚 攻 大学院生物圏科学研究科附属瀬戸内圏フィールド科学教育研究センター 広大研究者総覧
田中 隼人
近藤 裕介
内海 隼人
橋本 周一郎
片岡 聖
中口 和光 附属練習船豊潮丸 広大研究者総覧
山口 修平 附属練習船豊潮丸 広大研究者総覧
加藤 幹雄 附属練習船豊潮丸
Lindsay, Dhugal
砂原 圭佐
本文ファイル
抄録
大型浮遊性カイアシ類Neocalanus cristatus は北太平洋亜寒帯に分布し,日本列島の太平洋側に沿って南進する親潮潜流に無効分散する。親潮潜流において本種の最も西側における過去の出現記録は北緯28°,東経134° であった。2015年5月に実施した調査で,種子島約300 km 東方(北緯30°50′,東経131°30′)において本種のコペポディドV 期幼体が出現したため,親潮潜流がこの地点の水深600~950 m まで達している可能性が示唆された。
内容記述
本研究の一部は日本学術振興会科学研究費(基盤研究C, No.16K07825,代表 大塚 攻)によって行われた。
キーワード
Neocalanus cristatus
親潮潜流
黒潮
種子島
Kuroshio
submerged Oyashio
Tanegashima Island