生物圏科学 : 広島大学大学院生物圏科学研究科紀要 55巻
2016-12-25 発行

養殖ブリ幼魚における大型吸虫の寄生

Infection of a big trematode in juvenile Japanese amberjack, Seriola quinqueradiata, cultured in Japan
長澤 和也 大学院生物圏科学研究科
本文ファイル
抄録
高知県沿岸で養殖されていたブリSeriola quinqueradiata 幼魚2尾の筋肉に大型吸虫の寄生を認めた。この吸虫は各尾に1個体が寄生し,生時の体長約7–15mm で,わが国の養殖カンパチから報告されている「ヒルディネラ類吸虫」によく似ていた。寄生魚が見出されたのは2015年5月中旬で,養殖種苗はその約1か月前に高知県沖の北西太平洋で漁獲された。寄生魚の皮膚は寄生部位付近で凹凸を有し,筋肉には吸虫から排泄されたと考えられる黒色異物が見られた。
キーワード
海水養殖
吸虫類
魚類寄生虫
ブリ
Hirudinellidae
fish parasite
Japanese amberjack
mariculture
Seriola quinqueradiata
trematode