生物圏科学 : 広島大学大学院生物圏科学研究科紀要 55巻
2016-12-25 発行

耳石Sr:Ca比によって推定した利根川産大型ヤマメの回遊履歴

Insight into the migratory history using otolith Sr : Ca ratio of the anadromous masu salmon Oncorhynchus masou masou from the Tonegawa River
津行 篤士
反町 工健
新井 肇
海野 徹也 大学院生物圏科学研究科 広大研究者総覧
本文ファイル
抄録
利根川上流域で採集した大型ヤマメ8個体の回遊性を耳石Sr:Ca比分析を用い検証した。その結果,3個体が降海型,5個体が非回遊型と推定された。最も上流で釣獲された検体(降海型)は,4つの堰を通過し,利根川河口から243km遡上していた。利根川には降海型サクラマスと非回遊型の大型ヤマメが生息しており,環境に応じて柔軟に回遊パターンを変化させている可能性が示唆された。
キーワード
大型ヤマメ
回遊履歴
サクラマス
耳石Sr:Ca比
利根川
Anadromous
Migratory history
Oncorhynchus masou masou
Sr/Ca ratios
Tonegawa River