生物圏科学 : 広島大学大学院生物圏科学研究科紀要 54巻
2015-12-25 発行

Molecular Identification of “Gum Gum” : a Food Mole Crab Hippa adactyla from Papua New Guinea

パプアニューギニアで食用とされるミナミスナホリガニHippa adactylaの分子的同定
Tanaka, Hayato
本文ファイル
抄録
パプアニューギニアのラバウル近郊で現地人により採取されたスナホリガニの一種ミナミスナホリガニHippa adactyla Fabricius, 1787について,核18S及びミトコンドリア16SリボソームRNA遺伝子配列を解析し,近縁種間及び同種内の関係について分子的に比較した。その結果,インド-太平洋域に広く分布するとされる本種において,パプアニューギニア産個体はインド洋産個体と分子的に異なる一方,台湾産個体とは極めて近い関係にあることが示された。あわせて,本種を「グムグム(Gum Gum)」と呼んで食用とする現地の習慣を,他の地域の食習慣とともに紹介した。本稿は,南太平洋域のスナホリガニ類の分子的情報と,同域での食用採取について,初めて報告するものである。
キーワード
Anomura
fishery
Hippa adactyla
mole crab
16S
18S
異尾下目
スナホリガニ科
食用
ミナミスナホリガニ
18S
ミトコンドリア16S