生物圏科学 : 広島大学大学院生物圏科学研究科紀要 54巻
2015-12-25 発行

広島県太田川下流域におけるカジカ中卵型 Cottus sp. (middle-egg type)の回遊履歴の推定

The migratory histories of the Cottus sp. (middle-egg type) in the Ota River
津行 篤士
岡﨑 隆真
竹下 邦明
本文ファイル
抄録
広島県太田川下流の高瀬堰周辺で採集されたカジカ中卵型の回遊性を,耳石Sr:Ca比分析によって確認した。高瀬堰周辺で採集した24個体の耳石Sr:Ca比は発育初期に高く,成長に従って減少した。よって,これらの個体は回遊型であると断定できた。一方,高瀬堰の上流に生息していた1個体は陸封型であった。カジカ中卵型は,回遊パターンに対して柔軟性を有することで環境に適応していると考えられた。
キーワード
太田川
回遊履歴
カジカ中卵型
耳石Sr:Ca比
Cottus sp. (middle-egg type)
Migratory history
Ota River
Sr:Ca ratio