生物圏科学 : 広島大学大学院生物圏科学研究科紀要 54巻
2015-12-25 発行

瀬戸内海の河口干潟域で確認されたトラフグ稚魚による刺毒魚アカエイの捕食

Takifugu rubripes predation on the venomous stingray Dasyatis akajei : gut content evidence from an estuary in the western Seto Inland Sea, Japan
重田 利拓
古満 啓介
山口 敦子
本文ファイル
抄録
瀬戸内海の河口干潟域でトラフグTakifugu rubripes 稚魚による刺毒魚アカエイDasyaris akajei の捕食を初めて確認した。2012年9~11月と2014年10月に山口市椹野川河口で採集したトラフグ27個体(9.8~14.0cm SL, 11.9~17.5cm TL の食性を調査し2012年10月に採集した1個体(12.1cm SL, 15.1cm TL)の消化管内容物からアカエイ1個体を同定した。アカエイ被食部位は,尾部を含めた体後部で,計40個の断片として検出された。異なる2通りの復元方法により,体盤幅はそれぞれ11.1 ±2.4cm (±95% 信頼区間),12.8±3.7cm(同)と推定された。被食量は,前者ではアカエイ体重の18.6%,後者では11.8% に及ぶと考えられた。
キーワード
アカエイ
河口
食性
トラフグ
干渇
Takifugu rubripes
Dasyatis akajei
estuary
feeding habit
predation
Tiger pufferfish