生物圏科学 : 広島大学大学院生物圏科学研究科紀要 53巻
2014-12-25 発行

Prevalence of skin pseudotumors in three species of pleuronectids in Notsuke Bay, Hokkaido, northern Japan

北海道野付湾産カレイ類3種における皮膚偽腫瘍の発生状況
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抄録
北海道東部にある野付湾のクロガシラガレイPleuronectes schrenkiには皮膚偽腫瘍と呼ばれる病変が見られることが知られているが,魚種の同定に問題があることが指摘されていた。そこで,野付湾からカレイ類を採集して種を正確に同定し,本病変の発生状況を調べた。その結果,本病変はクロガレイPleuronectes obscurusに高頻度に認められたが,クロガシラガレイには低頻度にしか認められず,過去にクロガシラガレイと報告された種はクロガレイであると示唆された。病変の発生頻度は,クロガレイの魚体長の増加とともに低下した。また,病変はトウガレイPleuronectes pinnifasciatusにも極めて低頻度に認められた。トウガレイにおける本病変の確認は本報告が最初である。なお,前報(Nagasawa and Nishiuchi,2012)の和文要旨で,オショロガレイをヌマガレイとスナガレイの雑種と記したが,正しくはヌマガレイとイシガレイの雑種であり,ここで訂正する。
キーワード
Notsuke Bay
Pleuronectes obscurus
Pleuronectes pinnifasciatus
Pleuronectes schrenki
pleuronectids
skin pseudotumors
カレイ類
クロガシラガレイ
クロガレイ
トウガレイ
野付湾
皮膚偽腫瘍