生物圏科学 : 広島大学大学院生物圏科学研究科紀要 50巻
2011-12-24 発行

耳石Sr/Ca比による高知県四万十川および物部川産カマキリ当歳魚の遡上履歴の推定

Reconstruction of the migratory history of the catadromous fourspine sculpin Cottus kazika from the Monobe and Shimanto River, Kochi prefecture in southern Shikoku, using otolith Sr/Ca concentration ratios
岡部 正也
佐伯 昭
芥川 健二
清家 暁
本文ファイル
抄録
カマキリ当歳魚の遡上履歴を推定する目的で,耳石輪紋の日周性ならびに耳石Sr/Ca比と塩分濃度との関係について調べた。その結果,本種の耳石輪紋は日周輪であること,および耳石Sr/Ca比は海水中で顕著に上昇することを確認した。これらの結果をもとに,高知県四万十川および物部川で採集したカマキリ当歳魚の遡上時期を推定したところ,海水から淡水への移行期は,いずれの河川においても3月上旬と推定された。
キーワード
カマキリ
降河型回遊型
遡上履歴
耳石Sr/Ca 比
Catadromy; sculpin
Cottus kazika
Migratory timing
Sr/Ca ratio