生物圏科学 : 広島大学大学院生物圏科学研究科紀要 44巻
2005-11-22 発行

底生付着珪藻Nitzschia sp.の増殖に対する付着基質サイズの影響

Effects of grain size of substrate on the growth of a benthic microalgae Nitzschia sp.
鈴木 雅巳
本文ファイル
抄録
規格品のガラスビーズを用いて底生付着珪藻Nitzschia sp.の増殖に対する付着基質のサイズの影響を実験的に調べた。Nitzschia sp.の増殖はガラスビーズを添加した方が良く, 最も粒径の小さいガラスビーズ(平均直径=0.115mm)で最高の比増殖速度0.39day-1が得られ, 最大収量2.2×105cells ml-1が得られた。一方, 最も粒径の大きいガラスビーズ(平均直径=1.244mm)では比増殖速度は最も低く(0.23day-1), ガラスビーズを加えなかった対照区の比増殖速度(0.25day-1)とほとんど差は無かった。本研究で得られた結果は, 粒径の小さいガラスビーズがNitzschia sp.の付着基質として適しているということだけではなく, 付着基質のサイズが底生微細藻類の増殖に対する重要な環境因子であるということを示唆している。
キーワード
ガラスビーズ
基質サイズ
珪藻
底生微細藻類
benthic microalgae
diatom
glass beads
size of substrate
SelfDOI