日本漢音における反切・同音字注の仮名音注・声点への反映について : 金沢文庫本『群書治要』鎌倉中期点の場合
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ID | 14738 |
file | |
creator | |
subject | 群書治要
経書
清原教隆
反切
人為的漢音
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NDC |
Japanese
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abstract | 日本漢音資料中には、反切・同音字注から作り出された「人為的漢音」が存することが指摘されている。
しかし、そのような資料は、意外と少なく、経書訓点資料である高山寺蔵『論語』鎌倉期点には、「人為的漢音」が無いことがいわれていた。 本稿では、鎌倉時代中期加点の金沢文庫本『群書治要』経部を調査し、以下の点を明らかにした。 1. 日本漢音として一般的ではない「人為的漢音」が存する。 2. 声点による声調標示も、反切・同音字注を反映した部分がある。 3. 声点による濁音標示も、反切・同音字注を反映している。 本稿の検討の結果、経書訓点資料を一律に扱えないことが知られた。今後、各文献の調査を重ね、日本漢字音における反切・同音字注の役割を考察する必要がある。 |
journal title |
国語学
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volume | Volume 53
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issue | Issue 3
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start page | 1
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end page | 14
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date of issued | 2002-07-01
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publisher | 武蔵野書院
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contributor | 国語学会
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issn | 0491-3337
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ncid | |
language |
jpn
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nii type |
Journal Article
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HU type |
Journal Articles
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DCMI type | text
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format | application/pdf
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rights | Copyright (c) 2002 by Author
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department |
Graduate School of Education
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