中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 Volume 53
2013-03-19 発行

古文学習のアポリアの向こう側 : 『平家物語』テキストと学習者との出会い <第2部 教科研究>

村山 太郎
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学習者は,古典テキストを読解する際に自分の感じ方やいかにも古文らしい展開などを外から持ち込んで読もうとする。理解するのが難しい現実に直面したときに私たちのしてしまう自然な理解の仕方ではあるが,その時に無かったことにされる古典テキストの側の叙述の中には,大切なものももちろんある。本稿は,この見落とされがちな大切なものと学習者とをいかに授業空間で取り結んでいくかを課題とし応答しようとするものである。