中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 Volume 50
2010-03-20 発行

相手との攻防を工夫する剣道の授業 <第2部 教科研究>

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剣道の授業は,生徒にとって,防具の取り扱い,寒さ,痛さなど学習意欲を低下させる要因が多く,指導に大きな工夫の必要な教材の一つである。剣道の大きな魅力は,「打突の機会(隙)をめぐる相手との攻防」である。この「相手との攻防」を学習の中心においてグループ学習をすることで剣道に意欲的に取り組める授業をめざした。グループ内で攻防を工夫する自主的な学習活動の時間を設定したことやグループでの対抗戦は,グループ活動を活性化させ,生徒は課題解決に向けて積極的に学習活動を行った。「打突の機会(隙)をめぐる相手との攻防」の中で「相手との駆け引き」を工夫し楽しみながら,技の練習や試合に取り組んだ。その結果,寒さや痛さよりも剣道の攻防の楽しさに意識は転換し剣道に対する意識や態度は改善された。また,主体的な学習活動の中で,剣道における礼法の意味を実感し,「相手を思いやり尊重する態度」を育成することができた。
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