中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 Volume 48
2008-03-20 発行

まとまりのある文章を書くことの指導(2) : 視写・書き加え・書き換えによる段階的指導 <第2部 教科研究>

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筆者は拙論(2007)において,2006年度「英語I」における,まとまりのある文章を書くことの指導について報告した。同実践は,教科書で扱われる文章の「型」に着目し,生徒がその「型」を模倣して文章を書くことにより,文章構成を意識したまとまりのある文章を書くことができるようになることを目的とした。しかし,「書くこと」の指導過程を,大内(1997)に従って「知識・理解」「技能訓練」「応用実作」の3段階に分けるとすると,同実践は,「知識・理解」と「応用実作」の要素が強く,書くことのスキルそのものを訓練する「技能訓練」の要素が不足しているという欠点があった。4技能を総合的に扱う「英語I」における実践であるという制限ゆえにやむを得ない面もあるが,この点は次年度以降への課題として残された。そこで2007年度は,その同じ学年の生徒を対象に,「書くこと」のスキルの育成を焦点化できる「ライティング」において,「技能訓練」にあたる練習を段階的に重ねることで,まとまりのある文章を書く力を育成する実践を行った。
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