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ID 268
本文ファイル
別タイトル
The processing strategy of words presented in kanji and kana by Chinese and English speakers learning Japanese
著者
玉岡 賀津雄
キーワード
処理方略
processing strategy
語彙処理
wood processing
仮名・漢字表記語彙
words prented in kana and kanji
中国語と英語を母語とする日本語学習者
Chinese and English speakers learning Japanese
NDC
日本語
中国語
英語
抄録
語彙処理の効率性を中国語と英語の母語の違いで比較するために,漢字二字熟語と外来語の処理効率性(速度と正答率)を測定した。中国語系日本語学習者は,漢字二字熟語の語彙正誤判断を英語系日本語学習者よりも826ミリ秒速く,また7.6パーセント正確に行った。また,中国語系日本語学習者には,漢字の画数の多少による影響が見られなかった。これは,中国語系日本語学習者が,日本人と同様に漢字全体を一つの単位として処理し,英語系日本語学習者は漢字を構成要素に分解して処理する方略を採っていることから生じたと思われる。さらに,通常片仮名で書かれる外来語の処理時間には,母語に関係なく平仮名表記か片仮名表記かの違いによる差はなかった。しかし,正答率については,英語系日本語学習者の方が中国語系日本語学習者よりも15.95%も正確に正誤判断を行った。英語の語彙の発音から日本語の外来語を判断する方略が採れるので,中国語系日本語学習者よりも有利だったのではないだろうか。以上の結果から,日本語学習者は,既習の母語の知識を生かして,次に学習する言語においては最小限の努力で最大限の効果をあげるような処理方略を確立しようとする傾向があるのではないかと思われる。
掲載誌名
言語文化研究
17巻
1号
開始ページ
65
終了ページ
77
出版年月日
1997
ISSN
0387-4478
言語
日本語
NII資源タイプ
学術雑誌論文
広大資料タイプ
学術雑誌論文
DCMIタイプ
text
フォーマット
application/pdf
著者版フラグ
publisher
部局名
留学生センター