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ID 32980
本文ファイル
著者
戸板 律子
NDC
フランス文学
内容記述
ジャック・ブレルのシャンソンにおいて、「笑い」がどこからどのように生まれているのか、ブレルの独自性を探りながら、テクスト・音楽・パフォーマンスにおいて考察する。テクストではオチが多用されているが、これは彼のシャンソンの演劇性と関連している。また彼が表現技法として意識的かつ効果的に使用した、歌詞の極端な繰り返しが、笑いにも活かされている。音楽はテクストに書かれた登場人物や場面の滑稽さを際立たせている。またブレルの特徴として知られるクレシェンドが、感動的盛り上げだけでなく、オチの効果を高める働きもしている。パフォーマンスでは、笑いは声や身振りによる模倣からだけでなく、テクストとの巧妙な結びつきによっても引き出されている。更にはこのパフォーマンスこそが、笑いを生む音楽・テクストを最終的に決定しているという側面がある。以上のことからブレルにおいては、「笑い」はテクスト単独でも起こりうるものよりむしろ、それが演じられて初めて生じるものの方が中心で、そのことがブラッサンスやトレネらの笑いとの違いをなしている可能性がある。
掲載誌名
笑い学研究
17号
開始ページ
16
終了ページ
25
出版年月日
2010-07-10
出版者
日本笑い学会
NCID
言語
日本語
NII資源タイプ
学術雑誌論文
広大資料タイプ
学術雑誌論文
DCMIタイプ
text
フォーマット
application/pdf
著者版フラグ
publisher
権利情報
日本笑い学会
本文データは学協会の許諾に基づきCiNiiから複製したものである
関連情報URL(IsVersionOf)
http://ci.nii.ac.jp/naid/110007681576/
部局名
その他