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ID 28942
本文ファイル
別タイトル
Estuarine Circulation Processes in the Northern Hiroshima Bay, Japan
著者
芳川 忍
高杉 由夫
松田 治
キーワード
エスチュアリー循環
広島湾
ボックスモデル
NDC
地球科学・地学・地質学
抄録
本研究では, 広島湾北部海域底層における流速の実測値をボックスモデルに取り込むことにより, 当該海域の海水交換に対する河川水流入にともなうエスチュアリー循環の大きさを見積もった. 広島湾北部海域に流入する淡水の98%は河川水であり, そのうちの約90%が太田川からの供給によるものであった. この河川水流入にともなうエスチュアリー循環による南部海域からの移流流量は0~320×10^6m^3day^<-1>と計算され, 河川水流入量に対して平均で7倍, 最大で14倍と見積もられた. 北部海域の海水交換のほとんどは, このエスチュアリー循環によって行われている. エスチュアリー循環は次のような機能を有していると考えられる. すなわち, 河川水中の栄養塩濃度が高く南部海域底層の栄養塩濃度が低い場合には, エスチュアリー循環は北部海域環境の浄化として作用するが, 河川水中の栄養塩濃度が低く南部海域底層の栄養塩濃度が高い場合には北部海域の生物生産を促進する. このことから, エスチュアリー循環は当該海域の生物生産の恒常性を保つという重要な役割を担っていると推測される.
抄録(英)
Magnitude of estuarine circulation in the northern area of Hiroshima Bay was estimated by incorporating current velocity measured in the lower layer into a box model. Riverine input contributed 98 % of the total freshwater input into the area, and of them, 90 % was from the Ohta River. Entrained seawater volume by the estuarine circulation was estimated to be 0-320 x 10^6 m^3 day^<-1>. The average and maximum volume of seawater entrained was 7 times and 14 times larger than the riverine freshwater input, respectively. This means that the water exchange in the northern area is performed mostly by the estuarine circulation. Estuarine circulation is assumed to have a characteristic feature that it works as a purifyer of the environment in case of high nutrient concentration in the river water and low nutrient concentration in the entrained water, and on the other hand, it functions as an eutrophyer in case of reverse conditions. This process is considered to play an important role on the stability of biological production in the bay.
掲載誌名
沿岸海洋研究
37巻
2号
開始ページ
111
終了ページ
118
出版年月日
2000-02
出版者
日本海洋学会沿岸海洋研究部会
ISSN
1342-2758
NCID
言語
日本語
NII資源タイプ
学術雑誌論文
広大資料タイプ
学術雑誌論文
DCMIタイプ
text
フォーマット
application/pdf
著者版フラグ
publisher
権利情報
Copyright (c) 2000 日本海洋学会 沿岸海洋研究部会
部局名
生物圏科学研究科