このエントリーをはてなブックマークに追加
ID 45827
本文ファイル
別タイトル
The Relationship between Time Perspective and Mental Health in Middle Age
著者
日潟 淳子
岡本 祐子 大学院教育学研究科 広大研究者総覧
キーワード
時間的展望
精神的健康
中年期
時間的志向性
Time perspective
Mental health
Middle age
Time orientation
Middle adulthood
NDC
心理学
抄録
中年期は人生の後半へと向かい,老いや自己の有限性の自覚など負の要因に直面する時期であるとされ,臨床的な問題もこのような状況の変化によって過去から未来への連続した自己の展望が持てないことによるものが多い。本研究では中年期を対象に,どのように自己の過去・現在・未来を展望し,現在の自己を意味づけているのかということに注目し,精神的健康との関連から,中年期の時間的展望の様相を,量的な側面と質的な側面からとらえた。その結果,40歳代では未来志向であり,50歳代に現在志向への転換が見られることが示された。精神的健康との関連では,40歳代では現在の充実感,50歳代では過去の受容と現在の充実感,60歳代では,現在の充実感と,未来への希望が,精神的健康と関連することが示唆された。それらの様相を,半構造化面接による語りから質的に分析した結果,中年期の身体的心理的変化の気づきや受容に伴って,40歳代では過去を土台としてとらえ,50歳代では未来を志向する中で過去の出来事に対する必然感が生じ,それに続く現在として現在の出来事に深くコミットし,60歳代では,作り上げたものとしての自己を受容し,それを表現する場としての未来を志向していることが示された。
抄録(英)
The results of a questionnaire survey indicated that the time perspective of people in their 40s was oriented toward the future, whereas people in their 50s were oriented to the present. The relationship between time perspective and mental health indicated the need to maintain a broad time orientation, in order to maintain positive mental health during middle age, The interview data suggested that feelings regarding the past, present, and future differed between people in their 40s, 50s and 60s. These group differences were related to time orientations and to the relations between time perspective and mental health. Finally, the results of this study suggested differences in the quality of acceptance of the past, satisfaction with the present, and goal directedness and hope in each age group.
掲載誌名
発達心理学研究
19巻
2号
開始ページ
144
終了ページ
156
出版年月日
2008-08-10
出版者
日本発達心理学会
ISSN
0915-9029
2187-9346
NCID
出版者DOI
言語
日本語
NII資源タイプ
学術雑誌論文
広大資料タイプ
学術雑誌論文
DCMIタイプ
text
フォーマット
application/pdf
著者版フラグ
publisher
権利情報
Copyright (c) 2008 日本発達心理学会
部局名
教育学研究科