学習システム研究 5号
2017-03-31 発行

シカゴ大学実験学校の教育とその評価

池野 範男 大学院教育学研究科 広大研究者総覧
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抄録
 本稿は,講演会を通して追究した,21 世紀の今,学校は,何のために,どのような教育を,どのような形で行うのがよいのか,という問題に関して,シカゴ大学実験学校はどのような回答をもっているのか,検討した。そのために,中村(2017a, 2017b)と阪上(2017)を受けて,シカゴ大学実験学校が教育の基本を確認し,その評価を試みるものである。
 シカゴ大学実験学校の教育の基本に関して,学校,教育,学習,教科の学習の4 点を中心に,デューイの考えと比較して,歴史的,現代的な観点から評価した。
 その結果として次の3 点を指摘した。
(1)1896 年,デューイによって設立されたシカゴ大学実験学校は,彼の教育についての考えを実際の教育現場で進めることであったが,その後も,また現在も進歩主義教育を実践する学校として継続している。
(2)現在のシカゴ大学実験学校も,経験の再構成,生活と経験,とくに,教科や教材と経験の相互関係を踏まえ,子どもの中心の教育を推進している。
(3)教科の学習もその役割を継承し,知識教授とともに経験の再構成・創造を果たすものとして進められており,社会科,美術科もその役割を担っている。
キーワード
進歩主義教育
経験の再構成
子ども中心
学習
Progressive Education
Recreation of an Experience
Child Centric
Learning
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