学習システム研究 3号
2016-03-31 発行

理科教員養成における教育実習生の教師知識の発達に関する質的研究

How Do Pre-service Science Teachers Develop Their Teacher Knowledge? : A Qualitative Study Focusing on Teaching Practice in Schools
越智 拓也
本文ファイル
抄録
本稿では,教育実習生が教育実習を通じて獲得・発達させた知識の内実とその要因を考察することを目的とした。まず,先行研究の分析によって教師知識を解釈するための枠組みを規定した。次に,国立A大学B中学校において教育実習を行ったひとつの教育実習班を事例としてフィールドワークを実施し,授業観察,批評会への参加,およびインタビュー調査を行った。そして,インタビューに調査よって得られたデータを,SCAT(大谷,2008b,2011)を用いて質的に分析した。

分析によって得られた結果を,メンターの影響,他者の授業観察,自身の実践に対する省察の3つの視点から整理し,Gess-Newsome(2015)の教師知識モデルを用いて,①メンタリングや師範授業の観察によって(理科)授業観を形成し始め,その(理科)授業観に基づいて自身の授業実践や批評会,他者の授業観察を省察的に捉えることで,知識基礎を獲得・発達させている点,②他の教育実習生との協働によって,より省察的に教育実習を行うことが可能になっている点の2点を考察した。
内容記述
本稿は,第64回日本理科教育学会中国支部大会において発表した内容を大幅に加筆・修正したものである。
キーワード
理科教師
教員養成教育
教育実習
教師知識
pedagogical content knowledge
Science Teacher
Pre-service Teacher Education/Training
Teaching Practice
Teacher Knowledge