学習システム研究 2号
2015-03-31 発行

数学者による活動分析 : 数学科教師教育への示唆を目指して

Analysis of Mathematician's Activities : Implications for Mathematics Teacher Education
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抄録
本稿の目的は,ある数学者による研究論文を分析することによって,専門家としての数学者の活動の一端を理解し,数学科教師教育への示唆を得ることである。

検討の結果,数学者による活動は,演繹的に論理を詰めていくだけでは無く,仮説としての予想を経験的帰納的にたてて検証していく部分も多いことが指摘された。学問としての数学の研究論文を学部学生に与えることは,その読解に相当の数学的素養を必要とすることから必ずしも適切とは限らない。しかしながら,実際の数学者による研究活動や,研究論文として提出された成果の導出過程を追体験すること,なぜその研究論文がかかれねばならなかったのかという知識構成の必要性の感得など,数学科教師教育に対しても扱い方によっては十分に価値があることがわかった。
キーワード
読解
数学
帰納と演繹
知識構成
Reading
Mathematics
Induction and Deduction
Construction of Knowledge
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