学習システム研究 2号
2015-03-31 発行

「真正な実践」研究入門 : 価値(哲学)領域の読解を事例にして

Introduction to the Study on “Authentic Practice”
福井 駿
本文ファイル
抄録
教師は,専門科学(研究)者の研究内容を消費・活用するだけではなく,専門科学者という一人のひとの学習とその過程を読み解き活用することをねらっている。教師が進める学習に専門科学(研究)者の側から支援をする方法を見い出すことが必要であり,それを試みているのが本共同研究である。本研究の一連の「真正な実践」研究は,専門科学(研究)者が行う研究を学校教師が教材研究として読み解き,その読み解きから一人の研究者の「学習」過程へと読み解く変換システムを開発しようとするものである。

本稿は,共同研究の分担研究である。本分担研究は,哲学領域の論文読解を手がかりにし,一連の共同研究の入門編として,「真正な実践」研究の意図,その手続き,研究の概要を説明する。そこで,続く各分担研究では,価値,記号,知識の3つの領域の専門科学者の研究論文の読解を通して,専門科学者の「学び」の過程を構成し,その過程を「真正な実践」として再構成する。そして,専門科学者が進めるその学問領域の「真正な実践」を解明し,学校教師や初任教師,教師希望者が活用できるようにする。
キーワード
真正な実践
論文読解
研究過程
学習過程
変換
Authentic Practice
Reading Academic Paper
Process of Research
Process of Learning
Transformation