初等教育カリキュラム研究 6号
2018-03-31 発行

「子どもの論理」にはたらきかける小学校国語科実践の研究 : 「見えていること(表意)」と「隠れていること(推意)」を中心に

Research on Japanese language class at Elementary school to Encourage “Child’s Logic”: Focusing on Focusing on “What is expressed” and “What is not expressed”
春木 憂
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抄録
対外的に問題行動を起こしたり,自己内にジレンマを抱えたりしている子どもの課題の根本的な解決を目標として,これまでの研究で得た知見をもとに構築した国語科授業を実践し,児童のもつ幸福感とイラショナル・ビリーフの変容について量的に分析した。そこから,学年全体の「子どもの論理」にかかわる傾向について考察した。その結果,「子どもの論理」にはたらきかける教育実践の要素として,次の3点の重要性が示された。
(1)目標:意欲,技能,価値目標を連続したものとして意識すること,自分のもつ「子どもの論理」とは異なる論理の存在に気づき(技能目標),受け入れ,多様性を感じる(価値目標)内容を設定すること(2)方法:様々な意見の存在を知り,共通点と相違点に気づき,他者に受けとめられること,他者の意見を受けとめることを経験する過程を設定すること(3)教材:登場人物や物語内の出来事との児童の生活経験との間に適度な距離感が保たれること
キーワード
「子どもの論理」
REBT
小学校国語科
文学的文章
“Child’s logic”
Rational Emotive Behavior Therapy
Elementary school language arts
Literary text teaching materials
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