初等教育カリキュラム研究 6号
2018-03-31 発行

小中学生における資質・能力と学校適応の関連と発達的変化 : 「主体性・積極性」「自尊心」「協働する力」の因子に焦点を当てて

Correlation Between the Qualities and Abilities and their Adaptability to School, and Developmental Changes as Seen in Elementary and Junior High School Children: Focusing on the Factors, “Subjectivity and Activeness,” “Pride,” and “Cooperation in Labor”
若松 美沙
若松 昭彦 大学院教育学研究科 広大研究者総覧
髙橋 均 大学院教育学研究科 広大研究者総覧
本文ファイル
抄録
本研究では,小学3年生から中学3年生までの児童生徒計1,775名を対象に,「主体性・積極性」,「自尊心」,「協働する力」から構成される「資質・能力質問紙」(若松・部谷岡ら,2017)を用いて,多面的に学校適応との関連を検討するとともに,学年ごとの資質・能力の量的差異について分析を行った。まず,重回帰分析の結果では,「自尊心」と「協働する力」の標準偏回帰係数(β)が有意であり,学校適応への弱い正の影響が示された。次に,学年(7)×下位尺度(3)の分散分析を行った結果,資質・能力の学年進行による量的差異は,「主体性・積極性」,「自尊心」,「協働する力」の間で相互に異なることが明らかになった。これらの資質・能力を育成することは,学校生活のみならず,生涯にわたり社会生活を営む上での基盤となる力の向上につながるものであると考えられる。今後は,学年進行による縦断的変化についての更なる検討が必要である。
キーワード
小中学生
資質・能力
学校適応
発達的変化
elementary and junior high school children
qualities and abilities
adaptability to school
developmental changes
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