初等教育カリキュラム研究 6号
2018-03-31 発行

「思考力・判断力・表現力」時代の小学校国語科教材論 −国語科クリティカル・リーディングの理論から

Teaching Materials for Primary School Japanese Language Education in a Time of “the Ability to Think, Judge and Express”: Critical Reading Theory in Japanese Language Education
澤口 哲弥
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抄録
近年の国語科における「クリティカルな読み」の指導理論は,社会的・文化的文脈からテクストを読む視座がなく,読むことが社会的実践となり得ていない実態があった。本研究は,このような問題を乗り越え,読むことを社会的実践とするべく新たに国語科クリティカル・リーディング(以下,国語科CR)の指導理論,カリキュラムを提案し,その具体的な適用事例として現行の小学校国語科教科書の検討,および教材・手引きの改編を提案するものである。改編した教材・手引きは小学校の児童を対象に調査をし,その結果をふまえて再修正を図った。
調査の結果,読解プロセスの枠組みに関する基本的な理解は得られたものの,「推論」に関して習熟していないことが示唆された。また,国語科CRのフレームワークからの設問については満足いく解答が得られず,国語科の学びを社会的・文化的文脈に乗せていくための指導法の確立が今後の課題として残った。
キーワード
クリティカル・リーディング
読解
国語科
教科書
小学校
Critical Reading
Reading Comprehension
Japanese Language Education
Textbooks
Primary School
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