初等教育カリキュラム研究 6号
2018-03-31 発行

「税金」に焦点をあてた小学校社会科政治学習の授業開発

Development of Lesson Focused on Tax in Political Learning for Elementary School.
神野 幸隆
本文ファイル
抄録
公職選挙法が改正され,いかにして18歳までに主権者としての資質を育成するか,関心が高まっている。一方で,政治的中立性への過度な配慮から,政治学習は,政治制度の学習が中心となり,実社会の論争問題を取り上げる事は躊躇され,教育内容や学習方法の研究は満足に進んでこなかった。そこで本研究では,政治学習の教育内容として取り上げられる「税金」に焦点を当て,なぜ「税金」が扱われるのかを,財政学の研究を参考に,制度や機能面から考察した。全員が納税者であり,主体的な議論につながることはいうまでもなく,租税法律主義を採用する我が国において,税金を扱うことは,議会や選挙などの他の政治機能と関連して指導ができる。さらに,税の徴収や再分配を判断する場面では,公平や正義といった概念を用いながら,国家や社会体制にまで議論を発展させることができるため,税金が授業で取り上げられることが明らかになった。
キーワード
主権者教育
政治学習
税金
Electorate education
Political education
Tax
権利情報
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