理学研究科の山﨑勝義教授が広島大学教育賞を受賞されました。山﨑先生は物理化学分野の解説書である『物理化学Monographシリーズ』を2006年から広島大学学術情報リポジトリで公開されています。このシリーズは、公開当初から現在に至るまでとても多くのアクセスがあり、広島大学学術情報リポジトリを代表するコンテンツとなっています。また、山﨑先生には平成19年度から26年度まで広島大学図書館リポジトリアドバイザーとして、学術情報リポジトリの発展をサポートしていただきました。

私たち広島大学図書館の担当者も、この度の受賞を大変うれしく思っています。


山﨑先生の受賞コメント

2016年11月5日に開催された広島大学ホームカミングデーのオープニングセレモニーにおいて広島大学教育賞を授与されました。被表彰者紹介冊子に「物理化学分野の基礎的解説書『物理化学Monographシリーズ』を広島大学学術情報リポジトリ等で公開し,17年間にわたり継続的に無料で配布することにより,本学の学生のみならず全国の学生および研究者の学習に多大な貢献をするとともに,物理化学分野における本学の教育力を広くアピールした」と表彰理由を記していただきました。

同シリーズは一般的な物理化学の教科書ではなく,私自身が抱いた疑問や陥った誤解を紹介し,理解に至ったプロセスを詳説することが読者の学習の一助になればと考えて著した解説書です。科学の原理や法則の理解を目指す読者に出費させないことをポリシーとして1999年から自身のwebサイトで無料配布を続けておりましたが,2006年に広島大学学術情報リポジトリに掲載され,同リポジトリの第1回注目コンテンツとして紹介いただく際に図書館の担当者に「物理化学Monographシリーズ」と命名していただきました。以来,同書のファイルダウンロード数は37万件を超え(2016年6月現在),多くの方々に御利用いただいております。その後,図書館に導入されたEspresso Book Machineにより冊子化を実現していただき,広島大学出版会から出版もしていただきました。

もともとは私自身の学習におけるメモでしかなかったものが広く世に普及することになったきっかけはリポジトリであり,「著者にも読者にも役立つリポジトリを作る」ことを目標に御尽力された広島大学図書館の方々のおかげです。今回の受賞は私一人の活動ではなく,学術情報リポジトリを中心とした広島大学図書館の方々による御支援の賜であり,私自身は図書館担当者の方々とともに受賞した気持ちでおります。どのような活動でも受賞の前後でその中身は変わりませんので,これからも従来通りコツコツと解説を記し,無料配布を続ける所存です。

山﨑 勝義


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