道徳的情操は経済的選好の限界を越えられるか : Frank (1987) “Homo Economicus Utility Function” のレビュー

廣島大學經濟論叢 44 巻 3 号 23-71 頁 2021-03-10 発行
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タイトル ( jpn )
道徳的情操は経済的選好の限界を越えられるか : Frank (1987) “Homo Economicus Utility Function” のレビュー
タイトル ( eng )
Can Moral Sentiments Be a Guarantor of Threats and Promises ?: A Review of Frank (1987) “Homo Economicus Utility Function”
作成者
収録物名
廣島大學經濟論叢
The Hiroshima Economic Review
44
3
開始ページ 23
終了ページ 71
収録物識別子
[ISSN] 0386-2704
[NCID] AN00213519
抄録
赤面は嘘を暴露し、次の瞬間、言いしれぬ決まり悪さをもたらす。しかしながら、信頼が求められている状況で、「赤面する人」というレッテルは大きな優位性をもたらすかもしれない。本稿では、協働行動を事前に要求する問題(いわゆる、プリコミットメント問題)の解決を支援する装置として、個人的嗜好が極めて有効に機能するモデルを展開する。ここで示される嗜好は、単純に、「気持ちが晴れない」という理由のためだけで、効用関数の中で有用な役割を果たす。個人的嗜好を内生変数とするこのモデルは、伝統的合理的選択モデルの仮定とは大いに異なるものである。
著者キーワード
JEL classification: A12
JEL classification: A13
JEL classification: D63
JEL classification: C70
道徳的情操(Moral Sentiment)
コミットメント問題(Commitment Problem)
コミットメント保証装置(Commitment Device)
内容記述
研究プロジェクト「外在的報酬の内発的動機付けに対する有害効果」(課題番号:26380462)への日本学術振興会の学術研究助成基金助成金の資金援助に深く感謝いたします。本レビューは、同研究プロジェクトの遂行にあたりなされた、一連の文献レビューの一環であり、主として、Robert H. Frank, “If Homo Economicus Could Choose His Own Utility Function, Would He Want One with a Conscience?” American Economic Review, Vol.77, No.4, 1987, pp. 593-604をレビューしたものである。
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
広島大学経済学会
発行日 2021-03-10
権利情報
Copyright (c) 2021 広島大学
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
収録物識別子
[ISSN] 0386-2704
[NCID] AN00213519