「抱きしめる」ことが親の子に対するイメージに与える影響に関する研究(2)

学部・附属学校共同研究紀要 Issue 37 Page 253-258 published_at 2009-03-31
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File
AnnEducRes_37_253.pdf 1.57 MB 種類 : fulltext
Title ( jpn )
「抱きしめる」ことが親の子に対するイメージに与える影響に関する研究(2)
Title ( eng )
Does parents' embrace of their child affect their parental feelings?
Creator
Zaima Yumiko
Hayashi Yoshie
Uematsu Yumiko
Matsuura Azusa
Source Title
学部・附属学校共同研究紀要
THE ANNALS OF EDUCATIONAL RESEARCH
Issue 37
Start Page 253
End Page 258
Journal Identifire
[PISSN] 1346-5104
[EISSN] 2435-9041
[NCID] AA11551679
Abstract
本研究では, 抱きしめを含む日常的な親の身体接触の程度が, 幼稚園に通う子どもの年齢によって異なるのかどうかを調査し, 抱きしめるという行為を実験的に繰り返すことで, 親の子どもに対するイメージに変化が見られるかどうかを検証することを目的とした。10日間の抱きしめによって, 児に対する肯定的な感情得点の上昇が見られ, かつ否定的な感情得点の低下が見られたのは, 年中組の父親と母親のみであった。これは4歳齢が, 親子の関係に揺らぎが現れ始めるという難しい年齢であることを背景に, 実験的な抱きしめによって, 年中組の父親と母親に, 児に対する感情得点における望ましい変化が見られたことを示唆する。

日常的にあまり抱きしめを行っていない父親と母親においても, 抱きしめをすることで, 児に対する肯定的な感情得点の上昇と否定的な感情得点の減少が見られた。1ヵ月後においても, その好ましい変化傾向は維持されていた。日常的にあまり抱きしめを行っていない父親と母親にとって, 児を抱きしめるという行為は, 愛情表現としての行為であるだけでなく, 親にとって児を理解するための有効な手段のひとつとなり得ると思われた。
NDC
Education [ 370 ]
Language
jpn
Resource Type departmental bulletin paper
Publisher
広島大学学部・附属学校共同研究機構
Date of Issued 2009-03-31
Publish Type Version of Record
Access Rights open access
Source Identifier
[ISSN] 1346-5104
[NCID] AA11551679